角野栄子『新装版 魔女の宅急便』

新装版 魔女の宅急便 (角川文庫)

新装版 魔女の宅急便 (角川文庫)

泣く子も黙るジブリの超有名アニメ映画の原作小説……と書いてはみたが、ジブリ云々を置いといても、児童文学としてこれは良いものだと思う。

13歳を迎えた少女キキが、お供の黒猫ジジを連れて見知らぬ街で魔女の修行をする……というプロローグ、これは映画版も原作小説も同じである。映画版は基本的に全6巻の原作の最初の1巻をベースに作っているようだ。といっても細部はけっこう変わってるんだけどね。

易しい文体で、本が好きなら10歳ぐらいでも十分に読める程度だが、なかなか考えさせられる描写もあり、老若男女を問わず多くの人が手に取る価値のある小説かもしれない。

全6冊合本版もあるので、こちらもどうぞ。

新装版 魔女の宅急便 全6冊合本版 (角川文庫)

新装版 魔女の宅急便 全6冊合本版 (角川文庫)