神坂一『スレイヤーズ 15. デモン・スレイヤーズ!』

スレイヤーズ15 デモン・スレイヤーズ!(新装版) スレイヤーズ (新装版) (富士見ファンタジア文庫)

スレイヤーズ15 デモン・スレイヤーズ!(新装版) スレイヤーズ (新装版) (富士見ファンタジア文庫)

2000万部を超える売上を誇りありとあらゆるメディアミックスを成し遂げた「ライトノベルの金字塔」もしくは「ライトノベルの古典」と言うべき小説シリーズ。いわゆる剣と魔法の世界を舞台としたファンタジー作品の中では、日本で最も有名な作品のひとつである。

さて、これで15巻。本編第2部のラストである。これまでは15巻で最終巻ということだったのだが、実は今年に入ったぐらいから第3部の連載が始まっている。それを知って久々に第1部と第2部を読み返してみたわけなのだが、今読むと、色々と欠点(文章力やら構成の単純さやら)はあれど、世界観や設定が色々と作り込まれていてやっぱり面白いよねと思った。ライトノベルの金字塔という通り名は伊達じゃない。

しかしやっぱり、これで終わりなのはちょっと寂しいよねという。ルークとミリーナのことはもう取り返しがつかないわけだが、もう少し、何かこう、ね。一言で書くならば、この物語が本当に終わったと言うには、もう少し別の舞台があって然るべきだという思いが拭えない。だからこそスレイヤーズは未だに人気があるということなのかもしれないが、ファン心理的にはやはりケリがついてないと思うのだ。

だからこその第3部なのだろうけど。

いつ発売されるのか全然わからないが、楽しみ。

余談

Kindle版では「合本版」が出ています。Kindleの中がスッキリするので、まとめ読みする方は合本版で良いのではないだろうか。

なお、短編集の方は……全35巻かぁ……。10巻か15巻ぐらいは読んだ気もするが、35巻まで出てたんだな。長い。どうしようかな。

【合本版】スレイヤーズ 全15巻 (富士見ファンタジア文庫)

【合本版】スレイヤーズ 全15巻 (富士見ファンタジア文庫)

【合本版】スレイヤーズすぺしゃる+すまっしゅ。 全35巻 (富士見ファンタジア文庫)

【合本版】スレイヤーズすぺしゃる+すまっしゅ。 全35巻 (富士見ファンタジア文庫)