ゴールデンカムイ 10 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 野田サトル
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/04/19
- メディア: Kindle版
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ゴールデンカムイ 10 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
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[まとめ買い] 転生したらスライムだった件(シリウスコミックス)
最初から主人公が特別に強いのである。伝説の魔王級に強い。物語の主人公なんだし特別なのはわかっているのだから、いちいち変な葛藤や努力など要らぬ、最初から強くしといてよ、その方が手っ取り早い、ということである。これは「なろう系」の中でも特に読者の需要が高い「強くてニューゲーム」というテンプレートらしい。
これをギャグではなく、ストーリー漫画としてやる。
そこに新しさと面白さがあるんだが、葛藤がない。努力がない。
だから何度も読み返す気にならない。
新キャラも良い味を出しているんだが、やっぱりほたるちゃんがいないと。
7巻ラストでそれっぽいのが出てきたが、さてどうなるか。
紆余曲折……というか、作者的には一本道だったのかもしれないが、少なくとも読者としては、中だるみの時期や、物語を結局どうしたいのかが見えない時期もあった。そういうものを全て乗り越えて、あー、ここまで来たかーという感想なのである。
さて、ここからどうするのかな。
「海」に辿り着いた。
ここで終わりなのか、ここからが始まりなのか。
なお、わたしは最近この漫画に激ハマりして、何度も何度も読み返している。もう10回は読んだだろうか。面白くない漫画を何度も読み返すことはしないが、仮に面白くても何度も読み返すとは限らない。本作は、とにかくおバカで、何度読んでも笑えて、そして眩しい。そしてわたしも、ここまでではないが、多少は「何もないおバカな青春」とやらを過ごしてきたことを思い出し、明日への活力がみなぎるのである。いやマジで。
まあイチ高校生たる主人公が最もダーティーで、勝ちに貪欲なんですがね。
そこが面白い。
背すじをピン!と?鹿高競技ダンス部へようこそ? 10 (ジャンプコミックスDIGITAL)
漫画家になれば報われると信じて辛い現実を何とか乗り切っている主人公は、いきなり目の前に現れた変なおっさんの言うことなど当然聞き入れたりはしない。しかしこの変なおっさんは、自分しか知らないようなことを言ってのけたり、本当に未来を知っているとしか言いようのない精度で言い当てたりする。そしてそのまま居候するのである。全体的に陰鬱だが、その焦燥感を持ちながらも何とか現実を変えてやろうともがくという構図は、作者の代表作『ブラックジャックによろしく』に通ずるところがある。
なお、主人公の行動によって、おっさんの禿頭に少しだけ毛が生えるなど、未来が変わる様が暗示されている。主人公が、おっさんの意見を聞いたり聞かなかったりしながら現実を変えていき、その変化がおっさんの体に表れる……という感じになるんだろうな。
[まとめ買い] 約束のネバーランド(ジャンプコミックスDIGITAL)
それが虚飾にまみれた日常だということに気づくまでは。
ある日、里親が見つかり孤児院を出ることになった仲間の忘れ物(ぬいぐるみである)を届けようとした主人公は、仲間が「鬼」のような異形の怪物によって「食肉」として出荷される場面を見ることで、唐突に、これまでの生活の全てが嘘だったことを知るのである。
そして主人公たちは、孤児院が実際には「監獄」であり、「人間飼育場」であることを知る。外は危険だから外に出るなと言われた孤児院の周囲は高い壁に覆われていること。そして自分たちの体には発信機のようなものがつけられ、どこにいても見つかってしまうこと。そしてシスターは自分たちの味方ではなく、自分たちを出荷する鬼の側であること。こうした自分たちの置かれた状況を知ってしまった主人公たちは、脱獄の準備を始める……というのがアウトラインである。
第1話から引きが強く、心理戦としてもなかなか面白い。おすすめ。
東京喰種トーキョーグール:re 10 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
涙が、溢れた……。
相変わらずハチャメチャにストーリーが進み、とにかく人間や喰種が死にまくっているだけのように思えるが、改めて読むと皆その時と場所で必死に生きているに過ぎない。この世界に善人や悪人というものが果たして存在するのだろうか? 思いの「強さ」と「歪み」はある。一部の人の心には善を為したいという心も。しかしそれ以外にあるのは思いの連鎖だけである。そしてその思いの多くは「恨み」なのだ。なんと悲しい世界だろうか。
さて、当初の主要キャラクターが多くが死んでしまい、CGCも組織としてはもはや「ギリギリ」というところである。そろそろエンディングが近づいてきたように思うが、ここまで先の読めない物語は珍しい。どこに着地するのか? 主人公が望む、人間と喰種がわかりあえる世界……まさかね? 本当に見られるなら、わたしも見てみたい。
ただ以前も書いたように、『ぼのぼの』は元々4コマではなく8コマでひとつのネタになっているし、8コマに1回必ずオチがあるかと言えばそんなこともなく、ゆるゆるとストーリー漫画みたいなことを4コマ漫画のフォーマットでやっていたりする。だからストーリー漫画になったからと言ってそれほど違和感はないし、逆にそれほどのプラスの変化も感じない。まあぼのぼのが好きな人は是非、というぐらいだな。
まさか2巻が出るとは!
まあぼのぼのたちが今のレベルまで成長するにはかなりの年月が必要だったはずで、2巻を描くことも可能ではあったが………。
ということは3巻もある?
ぼのぼの(42) (バンブーコミックス 4コマセレクション)
42巻も相変わらずの面白さで、例えば42巻ではシマリスのお姉ちゃんの赤ちゃんが出て来る。ぼのぼのたちはシンプルなので、何かが生まれたら、生まれた意味や、生まれたことの影響を考えてしまう。しかし難しい言葉ではない。ゆっくりと静かに、内面に潜り込むような思考である。何とも言えない作品だ。