Cocco『南の島の星の砂』

南の島の星の砂

南の島の星の砂

  • 作者:Cocco
  • 河出書房新社
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Coccoの絵本である。現在Coccoは歌手としての活動を停止させ、故郷である沖縄で生活しているのだが、Coccoは(俺がボロボロに泣きまくった)ミュージックステーションでのラストライブで「絵本作家になりたい」と言っていた。その宣言を見事に果たしたということだろうか。

遠い昔の琉球
記憶の中のオキナワ
そして現実。
沖縄(ここ)で 息をするのは残酷です。
でも今 それに挑んでいます。

上は帯の引用である。明確な理由を語らないまま音楽活動に停止させたCoccoだが、非常にデリケートな人なので、音楽活動を停止させても、やはり色々あるのだろう。少なくとも、今、Coccoは必死に生きようとしているようだ。「沖縄(ここ)で 息をするのは残酷です。でも今 それに挑んでいます」だけでCoccoファンとしては泣ける。内容はかなり幻想的な絵と物語であり、絵も物語も独特の輝きを放っている。絵の方は一度クレヨンで書いたあと引っかいたりしているそうだ。なるほど、独特の味が出ていますな。