
- 作者: 大庭賢哉
- 出版社/メーカー: 宙出版
- 発売日: 2004/12
- メディア: コミック
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なお、俺は漠然と「絵本」といったイメージを想起したのだけれど、著者は漫画家としては本書が初単行本ながら、イラストレーターとして既に活躍されており、絵本や児童書のイラスト・挿絵では既に何冊かの本も出しているようだ。なるほどなるほど、俺の第一印象も「当たらずとも遠からず」であった。
収録作品は同人誌に発表された作品と書き下ろし。同人誌では積極的に出しているらしく、また「リーザの左手」はアフタヌーン2002年8月号で掲載されている。どの作品もとても良いけれど、とぼけた見習い魔女の魔女子さんを描いた表題作「トモネン」や、ある特別な能力を持った少年と1人の少女の交流を描いた「リーザの左手」、メルヘン大爆発な「ぬい氏の日常」あたりが俺は特に好き。
やさしい漫画やあたたかい漫画を読みたい人、漫画のポジティブでやさしいチカラを感じたい人、ジャケットにピンと来た人は、買って損はない。もっともっとたくさん単行本を出してほしいと思う漫画家。大注目。