山本英夫『殺し屋1(イチ)』4巻

殺し屋1 第4巻 (ヤングサンデーコミックス)

殺し屋1 第4巻 (ヤングサンデーコミックス)

新宿の通称「ヤクザマンション」を舞台に繰り広げられる、暴力と痛みに満ちた物語。
安生組長(オヤジ)が殺されていたと知った若頭の垣原は、嘆き悲しむ。一方、無実の罪で拷問された鈴木さんは怒り心頭。上を丸め込んで垣原を絶縁させる。本巻を読む限り、どうやら絶縁されて代紋を背負えなくなると、ヤクザのシノギというのは相当やりにくくなるらしい。しかし垣原はひるまない。組の解散を拒否し、代紋に頼れない愚連隊となって、垣原組を設立。暴力は垣原組の設立初日から全開。
「無理に引き止めはしねェ。抜けたいヤツは言ってくれ」と言っておきながら、組を抜けると言った若手を、長ーい針でめった刺し。そして一言。

てめェら新宿(ジュク)で一歩も引くんじゃねェゾ!!
看板がとれてやっと思い切って暴力ふり回せるんだ!!
新宿中のヤクザに暴力団のおそろしさを見せつけてやれ!!

そして垣原は、自分の舌の根が乾く間もなく、いちゃもんつけてきた他の組の若手を捕まえて、皆が見ている中、ソイツのケツの穴にピストルを突っ込んで発砲し、殺害。まさに暴力団のおそろしさをまざまざと見せつけてます。