- 出版社/メーカー: 東北新社(バンダイ)
- 発売日: 2000/06/25
- メディア: DVD
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驚くべきは、1989年公開にして、コンピュータウィルスによる脅威を描いていること。恐ろしいほどに時代先取的な作品だ。ウィンドウズ95の発表される5年以上前にOSの概念と脅威を認識し、作品に仕立て上げ、アニメーションの形で広く世に問うている。単なるオタクアニメの映画版……なんて思ったら打ちのめされます。2006年現在の今なお、コンピュータウィルスを扱ったポップメディアとしては出色の出来であろう。
個人的に面白かったのは、本作では、本来は第一主人公である泉野明が脇役と化していること。本作では(同じく主人降格ではありながらも泉野明と比べて目立つ存在ではなかった)篠原遊馬が主人公である。一大レイバーメーカーの社長の息子であるという設定を巧く使い、企業モノとしても深みが増した。