
月曜日は最悪だとみんなは言うけれど (村上春樹翻訳ライブラリー)
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 新書
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村上春樹のかなり長い解説やコメントが寄せられており、カーヴァーやティム・オブライエン、アーヴィングにそれほど詳しくなくとも読みやすいし、村上春樹を知る上でもかなり参考になる本であろう。また村上春樹の「翻訳の寿命は、いったいどれくらいのものなのだろう」というエッセイが収録されているが、周知の通り、村上春樹は小説家の中でも屈指の翻訳ボリュームを誇っている。村上春樹のファンにはかなりオススメしたい本である。
ちなみに本書の書名は、あるブルースの一節「月曜日は最悪だとみんなは言うけれど 火曜日だって負けずにひどい」から来ている。タイトルを見た時点では「月曜日は最悪だとみんなは言うけれど、月曜日だってそんなに捨てたもんじゃないぜ」という意味なのかと思っていたが、実際は全く違う意味であった。うーん確かに、火曜日も水曜日も木曜日も金曜日も負けずにひどい!