
パイナップルARMY (Operation 6) (小学館文庫)
- 作者: 工藤かずや,浦沢直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1996/03
- メディア: 文庫
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今までは、ジェド豪士が様々な依頼を受けながら途切れ途切れにストーリーが進展していたが、最終巻となる本巻で、ついに豪士は日本人テロリストの尻尾を掴む。しかし自体は思った以上にシビアで、下手をすればヨーロッパ壊滅。豪士は、自分のネットワークをフルに使い、ベストメンバーで日本人テロリストの野望を阻止するべく動き出す。西側−東側の冷戦構造がリアルに語られていることには「古さ」を感じないでもないが、「異なる体制や思想を持った集団によるテロネットワーク」という概念自体は、まさに今こそリアルに感じられる設定だ。80年代と2000年代という時系列を考慮に入れても、面白い読み方ができるのではなかろうか。