中野シズカ『オートバイ』

オートバイ

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黒ずくめの「キーマン」と名乗る男が少年たちを誘い、旅立ちを促すという話だろうか。ジャンル的には「漫画」ではなく「絵本」になると思う。オールカラーでとても綺麗だし、挑戦を優しく後押しする独特の言葉。なかなか味わい深く、個人的には満足。けれどデビュー作『刺星』のスクリーントーンを使い倒す作風があまりに鮮烈だったため、次回作ではカラーでなくモノクロの作品を発表してほしい。