北崎拓『クピドの悪戯 「虹玉」』4巻

クピドの悪戯―虹玉 (4) (ヤングサンデーコミックス)

クピドの悪戯―虹玉 (4) (ヤングサンデーコミックス)

「虹玉」は、現実にはありえないような状況に巻き込まれた若者の恋を描くオムニバスシリーズ「クピドの悪戯」の第一弾。父親の板金工場で働く冴えない21歳童貞・睦月智也は、ある日オナニーをすると、精液と共に小さな赤い玉をも(なぜか)発射してしまう。これは虹玉という、7色の玉を発射すると(つまり7回射精すると)もう二度と射精ができなくなるという治療法不明の奇病――といった設定。
巻末にはキャラクターや設定の裏話が載っていて、「コイツけっこう計算して配置しているな」という箇所がいくつもある。アイデア一発勝負ではなく、なかなかに計算高い作家。