- 作者: 北崎拓
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/12/05
- メディア: コミック
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まあ本作は、突き詰めれば、大倉怜子と桐生麻美の三角関係なのだが、とにかくエロい。萌えだの妹だの猫耳だの綾波レイチックな髪型だのといったオタク層の喜びそうなパーツ(古い?)を安易に集めてくるのではなく、世の健全な男性が読んだら「エロいなあ」と思うような、粘っこい目線でのエロが続く。エロな描写も実に長い。2巻なんて結局セックスには至らなかったわけだが、セックス前の駆け引きや葛藤、ペッティング・ピロートークの類で、2巻の半分以上は費やされているはず。
そもそも大倉怜子と桐生麻美という2人のヒロインが、世の健全な男性が一度は妄想したことのある「ありえない女性」そのものの設定と言って良い。大倉怜子は、年下で、超美人で、痩せているくせに超巨乳で、内気で今まで男と付き合ったことはなく素っ気ないが、時折見せる表情は非常に良い。いわゆるツンデレ。しかもエロいことにも興味がある。一方の桐生麻美は、超美人というほどではないものの、普通の男性が心を惹かれるほどには美人であり、スタイルもバランスが取れており、明るくて気配りができるため男女を問わず人気があり、辛い恋愛を繰り返しているからか、尽くすタイプである。料理も得意で、プレーも積極的――という、もう(書いていて嫌になるほど)犯罪級のありえなさである。こんな女、絶対いねえ。