ビービット+篠原稔和『ウェブ・ユーザビリティルールブック』

ウェブ・ユーザビリティルールブック―顧客を増やすサイト設計 (WEB USABILITY IN JAPAN)

ウェブ・ユーザビリティルールブック―顧客を増やすサイト設計 (WEB USABILITY IN JAPAN)

少し前から「ユーザビリティ」という概念が注目されている。簡単に言えば「使いやすさ」といった意味合いだが、色々とブラウジングして思うのは、使いにくいウェブサイトが何と多いのか、ということである。フラッシュをスキップできずイライラさせられるサイト、インデックスが無いor不適切で目的のページを見つけられないサイトや、「戻る」ボタンで前のページに戻れないサイトなど、例を挙げると枚挙に暇が無い。
ビービットという企業は「ユーザビリティ」という観点から企業のウェブサイトを構築したり評価したりしている会社であり、前々から気になっていた。本書は既に絶版(または重版未定の在庫なし)の状態なので、古本屋で購入。ただ「2000年発売」というのは、ウェブ領域においては致命的に古い。ブラウザはIE5.5とネットスケープ6.0の時代だし、「カスケーティング・スタイルシートCSS)は万能ではない」などという項目もある(当たり前だ!)。ところどころ面白い観点はあるが、もはや実用性は低い。
調べてみたところ、ビービットは最近『ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践』という本を出しているので、ユーザビリティという概念に興味のある方は、こちらを読まれた方が良いだろう。