内藤誼人『「人たらし」のブラック謝罪術』

「人たらし」のブラック謝罪術―下手に出ながら相手の心をつかむ方法

「人たらし」のブラック謝罪術―下手に出ながら相手の心をつかむ方法

毒にも薬にもならないような内容が並び、イギリスの○○大学の△△教授によると……というハクをつけるための情報が付加される――という構成。何というか、前向きで生産的な内容の「謝罪術」がほとんどなく、誰かを欺いたり、自分を埠頭に楽にしたりするないようが大半である。著者のスタンスにしても、「相手の言葉にすぐ反応しろ」と書いた数ページ後に「つっかえながら謝った方が良い」と書いたり、俺はせいぜい70%程度の力で仕事をしていると書いたり(じゃあ本の値段も70%にしろ)、なんだかなあという感じ。
「心理術」の方が良かったなあ。もっとも、研究者を紹介してハクをつけているのは前回と同じだけど。