貞本義行『新世紀エヴァンゲリオン』11巻

新世紀エヴァンゲリオン (11) (角川コミックス・エース (KCA12-11))

新世紀エヴァンゲリオン (11) (角川コミックス・エース (KCA12-11))

俺が高校生の頃に放映され、未だに至るところでインパクトを及ぼしている『新世紀エヴァンゲリオン』だが、9月1日に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』が公開されたこともあり、漫画版もチェックしてみることにした(ちなみに新劇場版のタイトルの表記はエヴァンゲリオンからヱヴァンゲリヲンに変更されている)。
本書は、2007年現在の最新刊だが、ストーリーは映画版の内容に「突入」した。ちょうどヒキの強いところで終わっており、今後どうなるかはけっこう楽しみ。
ところで、俺はあまりAmazonのレビューを見ないのだが、たまたま本書レビューをチェックしたところ、なかなか興味深いレビューがあったので、引用したい。

このシンジはどこにゆくのだろう
糧であった『よくやったな、シンジ』も聴かずにここまでこれたシンジ
世界を守る、守らない、その価値を考えているシンジ
(普通の主人公になっちょる)

(細部は異なれど)全体としては忠実にアニメ版をなぞっているのではと俺なんかは思っていたのだが、ちゃんと比較すると、なかなか面白い要素があるもんだ。確かに漫画版では、碇ゲンドウから「よくやったな、シンジ」という言葉をかけられていないような気がする(漫画喫茶で読んだので、漫画が手元になく、事実関係はちょっと曖昧なのだが)。もし本当だとしたら、これは確かに大きなポイントかもしれない。