- 作者: 黒木亮
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/02/21
- メディア: 単行本
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しかし本書がつまらないかと問われれば決してそんなことはなく、表題作「カラ売り屋」などは、かなり楽しめた。カラ売りは悪徳金融屋の代名詞のように思われているが、基本的には市場の歪み・株価の歪みに目をつけたビジネスという見方もできるんじゃなかろうか。つまりカラ売りという行為を好意的に解釈するならば、市場が効率的でなく、会社が株主に必要な情報を提供していないために株価が高止まりしているような場合に、カラ売りが効果的に儲けの手段になるのである。