SFが読みたい!〈2002年版〉発表!ベストSF2001国内篇・海外篇
- 作者: SFマガジン編集部
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/02
- メディア: 単行本
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北野勇作『かめくん』
小林泰三『ΑΩ(アルファ・オメガ)』
田中啓文『銀河帝国の弘法も筆の誤り』
奥泉光『鳥類学者のファンタジア』
野尻抱介『ふわふわの泉』
国内SFからは5作品。北野勇作『かめくん』は亀、小林泰三『ΑΩ(アルファ・オメガ)』はウルトラマンを髣髴とさせる巨大ヒーロー、田中啓文『銀河帝国の弘法も筆の誤り』は弘法と、妙に笑える設定である。続いて、奥泉光『鳥類学者のファンタジア』は漫画の原作になっているし、野尻抱介『ふわふわの泉』はファミ通文庫。こういうSFも読んでみたいなということで全体的にライトなイメージの本をピックアップ。
ブルース・スターリング『タクラマカン』
アーサー・C・クラーク&スティーブン・バクスター『過ぎ去りし日々の光』
ロバート・J・ソウヤー『フラッシュフォワード』
ミシェル・ウエルベック『素粒子』
ジェリー・スピネッリ『スターガール』
海外SFからも5作品。第1位のグレッグ・イーガン『祈りの海』は、昨日のエントリーでも書いたように読了済なので外した。確かに面白かったが、そんなに評価が高かったのか。ミシェル・ウエルベック『素粒子』とジェリー・スピネッリ『スターガール』は、本書のベスト20には入っていなかったが、巽孝之が推薦していた本。巽孝之はこの時期に『「2001年宇宙の旅」講義』を新書で出版するなど、幅広く活躍している。ネットで文章を検索してみても、SF評論の世界では名実共に頭一つ抜け出ているような気がする。