萩尾ノブト+原田重光『ユリア100式』3巻

ユリア100式 3 (ジェッツコミックス)

ユリア100式 3 (ジェッツコミックス)

科学の粋を集めたヒューマノイド「汎用人型ダッチワイフ ユリア100式」が巻き起こすドタバタエロコメディー。いかんせんダッチワイフであり、何でもかんでもエロい方向に話や思考が偏ってしまうため、キワドイ表現が満載だが、こういうのが好きな人には、相当笑える漫画である。
3巻では、ジュリアの居候先が決定。何と17歳の高校生・良夫くん。フィギュア愛好家で、生身の女には興味がないという、可愛い顔をして真正の変態である。良夫くんはジュリアの正体を知らないのだが、生身の女である(と思っている)ジュリアにときめいてしまい、ジュリアを住まわせることにする。しかし母親と二人暮らしなので、若い女を下宿させることは難しく、ジュリアは母親の前では「大きな人形」の振りをしている。もちろんジュリアは「大きな人形」の振りどころか正真正銘のラブドールであり、しかも良夫くんは生身の女にときめいているのではなくドールにときめいている――という、なかなか凝った設定。