
なぜ,仕事が予定どおりに終わらないのか??「時間ない病」の特効薬!タスクシュート時間術
- 作者: 佐々木正悟
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2014/04/09
- メディア: Kindle版
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完全同意である。
しかしこれが難しい。簡単なようで難しいから、みんな上手く行かないのである。
だから、強く認識するといった「精神論」ではなく、強制的に認識せざるを得ないような「ツール」に落とし込む。それが本書で述べられる「タスクシュート」という仕組みであり方法論である。その仕組みはエクセルツールにまで具体化されており、実際に購入することもできるのだが、買わなくても本書で考え方を学ぶことは出来る。
余談
エクセルも買ってみた。
けっこう良いと思う。
しかしながら、わたしは上記で書いたようなタスクの洗い出し、優先順位とdue dateの可視化、見積の可視化を何年も試行錯誤してきた。アプローチを一言で書くと「ToDoリストとスケジュール表の連結」である。繰り返しタスクや会議タスクをも全てToDoリストに落とし込み、それぞれの時間を予め見積もっておく。そしてそれを日々の予定スケジュールに30分単位で落とし込むとともに、実績も記載し、予定と実績の差異分析を行っているのである。そのような人間からすると、本書のエクセルツールは参考にはなるものの、結局は自分が試行錯誤したツールの方が役に立つと思った。わたしのツールは、わたし自身の問題意識を直接的にツール化したものだから。
なお、自分のツールはVBAすら使っていない。初歩的な関数だけである。どんな環境でも使えるようにというのがその理由であるが、最近はエクセルではなくGoogleスプレッドツールに変更してみた。チームメンバーにも使ってもらうためと、わたしの予定を(リアルタイムで)チームメンバーに公開するためである。この試みは(試行錯誤を続けているものの)概ね巧く行っている。チーム間の依頼タスクをこれで管理している。
そこまでの問題意識を持っていない方や、ツールに落とし込む時間のない方、こうしたツールに落とし込むことに慣れていない方は、著者のエクセルツールは十分に役に立つと思う。