同志社大学神学部?私はいかに学び、考え、議論したか? (光文社新書)
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/11/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (3件) を見る
そう、佐藤優はキリスト教徒であり、神学者でもある。マルクス主義とキリスト教という一見すると相反する2つのイデオロギーに強く影響を受け、今の佐藤優があるのだが、彼の複雑にして深い人間性が大学でどう培われたのかがよくわかり、個人的には非常に面白い。
あと、『十五の春』を読んで、わたしは佐藤優が一貫してロシアに興味を持っていたのかと思っていたが、実はそうではなかった。彼はフロマートカという神学者を敬愛していることは既に知っていたが、そのために(ロシアではなく)チェコに留学してチェコ語やチェコの神学を学びたいと思っていたとは。ロシアの外交官という道筋は、希望通りどころか、むしろ希望が通らなかった結果として得られたものである。