
- 作者: 田村賢司
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2013/10/24
- メディア: 単行本
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永守CEOは、230のグループ会社から報告される300通の週報と、中堅以上の幹部から送られる1000通のメールを、毎週土曜日に1日かけて読むそうだ。そして日曜日に、1日かけて各種指示を書いたメールを返信する。
これこそ究極のマイクロマネジメントだが、結局日本で「レジェンド」と言われている経営陣の多くがやっているアプローチは、こうしたハードワークとカリスマ性に下支えされたマイクロマネジメントなんだよなと得心した次第。
これが良いか悪いかと問われると、時代には合っていない。合っていないんだが、永守CEOの思いは、社員は家族だから、真面目に働く限り絶対クビにしない、したくない、そういう思いである。こうした密な繋がりを忌避する傾向が最近は強いのだが、一方で、大企業もスタートアップも蓋を開けると一周回って「社内運動会」だの「社内食堂」だのが復活しているのである。わたしの勤務先でも、コミュニケーション担当などという方々が仕事そっちのけで、チームミーティングの後の飲み会を二次会だの三次会だのまで計画している。
つまり、社員=家族という位置づけではないんだが、繋がりを密にすることは必要だと。
そして駄目な奴も含めて養っていこうとすると、駄目じゃない奴がしっかり頑張って、そのことに報われる必要があるし、駄目な奴も含めて運命共同体だと皆が思う必要がある。
難しいね。