
できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則
- 作者:大山 旬
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/06/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
昨日読んだ『クローゼット整理からはじまる40歳からの服選び』は、書名に使われていた「40歳から」「クローゼット整理」といったキーワードをベースに雰囲気で読んで、わたしには珍しく自分語り満載にしてしまった。今日は、本書を実用書と捉え、もう少しきちんとお勉強しておきたい。と言っても、ジャストサイズ・汎用的デザイン・色味を押さえる・悪目立ちを避ける(中高年であることを意識したシックな装い)などなど、「良い意味で普通な服選び」というのは昨日の書籍の主張と変わらない。この人の信念なのだろう。その上で、昨日よりもより詳しく解説されている。
ポイントを絞って整理したい。まずショップ選びから。
- ショップは①量販店 ②ファストファッション ③スーツショップ ④セレクトショップ ⑤国内ブランドショップ ⑥海外ブランドショップ の6つのカテゴリーに分けられる。
- 積極的に使いたいのは②ファストファッション、③スーツショップ、④セレクトショップの3つ。
- ②ファストファッションは、流行に即したアイテムを販売するブランドが多いが、ベーシックなアイテムを多く取り扱うユニクロ、GAP、バナナ・リパブリックのアイテムが使いやすい。
- ユニクロ:ジーンズ・ニット・インナーがオススメ。
- GAP:ユニクロよりも軽やかで、シャツ・コットンパンツなどが特にオススメ。
- バナナ・リパブリック:GAPの姉妹店で、落ち着いた雰囲気。
- ③スーツショップではスーツだけでなくカジュアルウェアも揃う。スーツショップの魅力はサイズ展開が豊富な点であり、ジャストサイズを探しやすい。
- 本書ではスーツカンパニーのアントニオ・ラヴェルダというラインを推奨。
- ちなみに昨日の書籍ではユニバーサルランゲージを推奨していた。
- ④セレクトショップは、ブランド服の仕入れだけでなく自社のオリジナル商品も扱って要ることが多いが、オリジナル商品は値段が手頃で、使い回しもしやすい。小物も充実。
- 男性は、ユナイテッドアローズがよりベーシックな商品構成でオススメ。
- 女性は、トゥモローランドが上質なアイテムでオススメ。
続いて、アイテム選び。トップスはジャケット・コート・シャツ・Tシャツ・ニット・インナーについて、それぞれ選び方のポイントや具体的なショップ名・金額感などが書かれている。同様に、ボトムスはジーンズ・ホワイトジーンズ・コットンパンツ・スカート・ワンピースについて解説。さらに小物として、靴・ベルト・バッグも解説。全部は書き留めきれないので、わたしが気になった点のみ、以下で記載。
- シャツは無地が鉄則。ボタンや糸の色・ストライプやボーダー・切り返しなど、凝ったデザインは使いづらい。白・アイボリー・薄いピンクなどのシンプルな無地のシャツを買い、その後ギンガムチェックやストライプに手を出す。チェックやストライプは細かな方が合わせやすい。
- ニットは、シンプルな薄手のニットとアウター代わりになるカーディガンの2種類を揃えると便利。
- 薄手のニットは様々なバリエーションがあるが、やはり最初はシンプルなネイビーやグレーのニットがあると便利。シャツの上に重ね着するだけでなく、カーディガンタイプならTシャツの上に羽織るのも良い。ユニクロは安くて上質だが、さらにこだわるならジョン・スメドレーなどがオススメ。
- アウター型カーディガンのうち、特にショールカラーという襟のついたカーディガンは非常に使いやすい。
- わたしは今、ニットなんて1枚も持ってない。でも職場ではスーツを脱ぐ方が多い中、ニットを上手く着ている方はオシャレ感があるよね、とは思っていた。
- コットンパンツは、いわゆるチノパンは野暮ったく見える可能性大。テーパードされたスッキリしたものを選ぶべき。また、ベージュは濃い目の色の方が合わせやすい。
- 休日用の靴は2足あれば最低限回せるため、量よりも質を重視して、まずはスエードの革靴と上質なスニーカー(ニューバランス)を揃えるべき。
- 引っ越しのタイミングで相当断捨離したが、靴はまだまだだったな。ビジネス用の革靴が10足以上あるのにカジュアルなスエードの革靴はない。それにスニーカーも5足あるけど、5足も履くかと問われたら全然履いてないね。
その他、店員との上手い付き合い方とか、ベーシックアイテムを卒業したステップアップの話だとかも色々と書かれているが、一旦割愛。この本はブランドや金額感が具体的に書かれており、かなり参考になるな。オススメ。