雑誌(この別冊)の紹介
定期購読中の「本の要約雑誌」の別冊。2022年12月号は35周年記念とのことで「非連続の世界 〜パンデミック、そして戦争勃発〜」というテーマで良書をセレクトしてくれたそうだ。あらゆるビジネス人は今、コロナとウクライナ情勢を無視してビジネスを考えることは出来ないだろう。
掲載された本の一覧
パンデミックをテーマとした8冊は以下:
- 新型コロナの科学-パンデミック、そして共生の未来へ (中公新書, 2625)
- ウイルス学者の責任 (PHP新書)
- 新型コロナはどこから来たのか 国際情勢と科学的見地から探るウイルスの起源
- パンデミック新時代 人類の進化とウイルスの謎に迫る
- ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在
- ウイルスは悪者か―お侍先生のウイルス学講義
- パンデミック後の世界 10の教訓 (日本経済新聞出版)
- グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界
戦争勃発をテーマとした10冊は以下:
- 軍事大国ロシア
- ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略 (講談社現代新書)
- プーチン幻想 「ロシアの正体」と日本の危機 (PHP新書)
- プーチンの世界―「皇帝」になった工作員―
- プーチンとロシア人 (産経NF文庫)
- 戦場としての世界 自由世界を守るための闘い (日本経済新聞出版)
- The World(ザ・ワールド) 世界のしくみ
- 国際社会を支配する地政学の思考法 歴史・情報・大衆を操作すれば他国を思い通りにできる
- 戦争プロパガンダ10の法則
- 縮訳版 戦争論 (日本経済新聞出版)
クラウス・シュワブ+ティエリ・マルレ『グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界』
コロナ関連とロシア関連はいずれもかなり高い関心を抱いているが、どれかひとつと言われたら、やはりこれかなあ。コロナが他のウイルスと違うことはよくわかるが、観点的な話ではなく、世界経済・世界秩序・生活様式が今後どうなっていくのかという話が最も気になる。
例えば海外では、半分もう諦めちゃったような感じで普段通り暮らしているわけだが、その結果、中国では、イタリアへの渡航者の半数以上がコロナ陽性とかいう馬鹿みたいな本当の話が出てきている。日本も慌てて中国からの直行便は検査するとか言ってるが、検査してどうするのというね。迂回してきた人間は防げないし、検査してもすり抜ける人はいるし、今更そんな中途半端な水際作戦をやったところで無意味なことは誰もが知っている。でも、無意味だからそんな検査など止めて良いよと言える話でもなく。
本当に難しい。