淡輪敬三『ビジネスマンプロ化宣言』は、わたしのビジネスパーソンとしての方向を決定づけた極私的バイブルである!

わたしがビジネス系の自己啓発本・思考本で最初に強く影響を受けた名著である。わたしは(小学校と中学校の頃は勉強という感覚すらなく)高校でも予備校でも大学でも大学院でも勉強や研究に対して「本気」になり切れず、さりとて学生であるからにはきちんと学び切ってから社会に出たい(あるいは、研究を職業にしたい)という相反する思いを持ってウダウダしていた。そんなわたしがアカデミズムに見切りをつけて大学院を中退し、ビジネスパーソンへと舵を切るきっかけになった本(ビジネスへの道に引きずり込んだ本)という言い方もできる。

以前に読んだときのエントリーはこちら。実は淡輪さんにコメントを書いていただき大感激した覚えがある。
incubator.hatenablog.com

そういう意味では極私的に非常に思い出深い本なのだが、内容自体も(もう絶版ではあるが)わたしは全く古びていないと思う。自分自身が自律型人材になること、そして自律型人材が輝く場の創出というテーマは、本書が書かれた15年前と同様にアクチュアリティを持ち続けているからである。わたしは今、色々あってHRコンサルタントではないが、わたしが本当に社会に残したい爪痕は学生時代も今も結局「ここ」に尽きると言って良い。

なお、やや余談めいた話になるが、わたしは淡輪さんの下でいつか一緒に働くことがキャリア上の大きなモチベーションのひとつだった……のだが、ふと気になって検索したところ、もうウイリス・タワーズワトソン(本書執筆時点ではワトソンワイアット)を退職されておられた。自分自身の成長のことばかり考えて淡輪さんの年齢のことは考えていなかったなあ。痛恨。わたしの母校でもある立命館大学の経営大学院で客員教授をやられているようだが、今はそれも退職されたのだろうか、以下に名前がない。うーん講義を受けたかった……!

www.ritsumei.ac.jp