- 作者: イシデ電
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2014/08/10
- メディア: Kindle版
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いわゆる連作短編集。別個の作品として読んでも成立するのだが、登場人物が少しずつ繋がっているため、一緒に読むと世界観が深まる。
イシデ電はストーリーテラーとしては凄くレベルが高い人だと思うし、描写も巧い。桐野夏生原作の『リアルワールド』を今は亡きIKKIで連載していたのがキャリアの最初期だろうか。その後『月光橋はつこい銀座』という下町人情漫画を読み、思春期の危うい感情を描いた『リアルワールド』との対比に驚き、新刊を見つける度に読んでいる次第。
もっとブレイクしても良いと思うんだがなー。