山田参助『あれよ星屑』1巻

あれよ星屑 1 (ビームコミックス)

あれよ星屑 1 (ビームコミックス)

戦後の焼け野原の闇市が舞台なのだが、他人に店を任せて酒に溺れる毎日を送る主人公(川島)の下に、偶然再会した軍隊時代の部下である黒田が居着いてしまう……というプロローグ。和風な絵柄と相まって、なかなか雰囲気がある。

けど、2巻以降を買うかどうかは、ちょっと迷い中。本作は最近ブレイク気味で、「このマンガがすごい!2015」でオトコ編第5位、「THE BEST MANGA 2015 このマンガを読め!」で第3位、おまけにAmazonでのレビュースコアもかなり高いのだが、そこまで続きが読みたいかと問われると、今のところ、そこまでではない。

戦後すぐの闇市の、ごちゃっとした、前向きと後ろ向きが混じり合った雰囲気の描写は、物凄く巧いんだけどねえ。

余談

私が本作を知ったのは、Amazonで3巻をリコメンドされたからなのだが、3巻の表紙を一目見て、何となくLGBTな雰囲気を覚えたところ、ビンゴだった。山田参助はゲイ漫画家の大御所であり、本作は一般紙での初長編ということになるらしい。
あれよ星屑 3 (ビームコミックス)
なお、同じくゲイ漫画家の大御所である田亀源五郎の一般紙での連載作品についても、本屋で表紙を一目見て、何となくピンと来た。何だろね、この無駄な直感……。
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