保谷伸『まくむすび』1巻

まくむすび 1 (ヤングジャンプコミックス)

まくむすび 1 (ヤングジャンプコミックス)

高校の演劇部が舞台なのだが、何かもうしっくり来ない。

中学生の頃から表現に取り憑かれていた、まさに私は表現をするために生まれてきた女なんですみたいな主人公がいきなり出てきて、その人が脚本を担当。友達からつまらないと言われて落ち込んでいたものの一瞬で持ち直し、技術的には粗いのだが、先輩を前にして早くも「自分に書かせろ」の一点張りの、屈託がゼロのキャラクターになってしまった。そして演劇部には、演じた瞬間空気が変わって世界が変わるような絶世の才能を持った先輩演者がいると。

高校1年生や2年生がそこまで自我・自己を客観視し、ついては「表現」を客観視できるものだろうか。正直、違和感しかない。2巻、どうしようかな。