父は、敵国の要人に近づくために名門校に娘を入学させる必要があり、家族が必要だった。
母は、良い年をして結婚しないことで周囲から疑われるリスクを避け、殺し屋稼業を続けるため、家族が必要だった。
娘は、劣悪な施設から抜け出し、わくわくする毎日を送るために、家族が必要だった。
それぞれがそれぞれの出自や目的を隠し、かりそめの家族を作り上げる……そんな物語。
とはいえ母は天然キャラ寄りで、娘は(相手の心は読めるけど)頭が良いわけではないため、全体としてはコメディ寄りのドタバタ劇。
作画・ストーリーともに安定しており、安心して読める。