遠藤達哉『SPY×FAMILY』2巻

父はスパイ、母は殺し屋、娘は超能力者(相手の心が読める)。

父は、敵国の要人に近づくために名門校に娘を入学させる必要があり、家族が必要だった。

母は、良い年をして結婚しないことで周囲から疑われるリスクを避け、殺し屋稼業を続けるため、家族が必要だった。

娘は、劣悪な施設から抜け出し、わくわくする毎日を送るために、家族が必要だった。

それぞれがそれぞれの出自や目的を隠し、かりそめの家族を作り上げる……そんな物語。

とはいえ母は天然キャラ寄りで、娘は(相手の心は読めるけど)頭が良いわけではないため、全体としてはコメディ寄りのドタバタ劇。

作画・ストーリーともに安定しており、安心して読める。