福本伸行+萩原天晴+橋本智広+三好智樹『中間管理録トネガワ』6〜10巻

『賭博黙示録カイジ』『賭博破戒録カイジ』『賭博堕天録カイジ』『賭博堕天録カイジ 和也編』『賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編』『賭博堕天録カイジ 24億脱出編』と続く、福本伸行のカイジシリーズのスピンオフ作品。

カイジシリーズ自体はギャンブル中毒の青年を主人公とした(広義の)ギャンブル漫画なのだが、主人公だけでなく悪役・脇役のキャラが立っているのと、ざわ・・・ざわ・・・に代表される独特の擬音やナレーション・モノローグは何とも言えない可笑しみも生み出しており、このノリをギャグ的に捉える人は昔から一定数いる(わたしがそうだ)。本作はそれに着目し、コメディ路線で、カイジシリーズの悪役・トネガワの中間管理職的な振る舞いを描いた作品である。

もうね、とにかく面白くて、めっちゃ笑える。

本作を楽しむには、やはりカイジシリーズを読んでおくことが重要だが、必須ではない。部分的にしか知らなくても楽しめる気がする。