カイジシリーズ自体はギャンブル中毒の青年を主人公とした(広義の)ギャンブル漫画なのだが、主人公だけでなく悪役・脇役のキャラが立っているのと、ざわ・・・ざわ・・・に代表される独特の擬音やナレーション・モノローグは何とも言えない可笑しみも生み出しており、このノリをギャグ的に捉える人は昔から一定数いる(わたしがそうだ)。本作はそれに着目し、コメディ路線で、カイジシリーズの悪役・トネガワの中間管理職的な振る舞いを描いた作品である。
もうね、とにかく面白くて、めっちゃ笑える。
本作を楽しむには、やはりカイジシリーズを読んでおくことが重要だが、必須ではない。部分的にしか知らなくても楽しめる気がする。