ゆうち巳くみ『友達として大好き』1〜2巻

人の気持ちがわからず、でも人とは付き合っていきたいからコミュニケーションとしてヤリマンしまくっていた変わり者の女子高生が、トラブルを救ってもらった生徒会長(男)に惹かれ、(彼女としてはセックス以外に人と近づく方法を知らないので)猛アタックする。しかし生徒会長は色恋は絶対NGというので、それなら友達になりましょう、という奇妙な関係性を構築するのが1巻の前半。

この時点でかなり面白かったのだが、1巻の後半から2巻にかけて、生徒会長ともっと仲良くなるために副生徒会長に立候補して生徒会を目指す――という展開が始まり、これがまた凄く面白い。この展開は全く想像もつかなかったが、思えば、彼女は人に興味があるし人が好きだったわけで、それをセックスという歪なアプローチではなく、生徒会という(これまた特殊ではあるが)オフィシャルな形で人の役に立ったり人と関わったりできるわけだ。

物凄く面白い展開で、3巻が待ち切れない。