出端祐大『ふたりソロキャンプ』12巻

ゆるキャン、ソロキャンが流行って久しいが、ソロキャンプは少し前に女性が襲われたというニュースを聞き、何となくモヤモヤとしながら読んだ。

確かにキャンプという行為自体が、考えるとけっこう危険だよなとも思う。

誰に襲われても文句の言えない人気のない屋外で野宿しているわけだから、今までこうした事件が起こっていなかったこと自体が奇跡なのだと思うべきなのか。アメリカのように銃どころかサブマシンガンを枕元に置いて防弾仕様のキャンピングカーでキャンプしろと言うべきなのか。それも何か違うよなって思う。

そう考えると、ふたりソロキャンプは現実的というか、もっと言うと監視カメラなどのついた管理区画内での数十人単位での集団ソロキャンプというのが、自衛の意味でも現実的な遊びの形なのかもしれない。でもそれ、何か残念だなーと。一人で自然の中に佇みたいからソロキャンプしている筈なのに、その望みが達成されないから管理された区画で形だけの「ソロキャンプ(苦笑)」を楽しまざるを得ないってことになる。

この漫画でも、遠からずこの問題は取り上げざるを得ないと思う。