青木U平『ミワさんなりすます』1〜4巻

映画を死ぬほど観ていて、しかも色々と記録しながら映画を見ているのでどんなシーンが何分何秒似合ったかをかなりの精度で思い出せるという、人生やスキルを映画に全振りした女性が主人公。彼女がとりわけ敬愛してやまない世界的俳優が、何と家政婦を募集しているという情報を得て、彼女は狂喜乱舞する……も、その家政婦に要求されるスペックは高い。大卒でもなく英語力もなく、おまけにトラブルを避けるためファンの応募は厳禁とされている。つまり彼女は応募資格がゼロなのだが、諦めきれず世界的俳優のご自宅周辺に近づいたところ(この辺が既にストーカー全開)、何とたまたま目の前を歩いていた応募者が車にはねられ、しかも名前が(名字と下の名前という違いはあるが)同じミワだという。しかも「ミワさんですか」「はい」なんて言ってたら先方のマネージャーが勝手に勘違いして面接してOKまで出してしまい、それを良いことに主人公は「ミワさん違い」で応募者になりすまし、家政婦として働くことになる――とまあ、こういうプロローグである。

何というご都合主義w

でもここで細かいことを言い出したら物語が始まらないわけで、コメディだし良いかな!

主人公は一丁前に悩んだりもするが、結局は自分の欲望に忠実に、ミワさん違いでなりすまし続けることを選んでいる。

まあ最後はバレなければオチがつかないわけだが、さてどうなるかなー。