大武政夫『女子高生除霊師アカネ!』1巻

父親が有り金ぜんぶ引き出して失踪してしまったため、霊感が全然なくて霊など当然見えない女子高生の主人公が、父親がやっていた除霊師(父親も当然ながら霊など見えない)の仕事を継いでカネを稼ごうとするという設定。

主人公の女子高生は、自分が詐欺めいたことをやっていることはわかっているが、生活のために色々な不都合や葛藤にフタをして除霊師としての活動を続けているところが、何とも言えない面白さであり、一流コント師のコントを観ているようだ。

初連載作にして出世作の『ヒナまつり』も面白かったが、個人的には本作の方がさらに好き。画力がめちゃくちゃ高まっており、沙村広明のような「この画力でギャグやコメディやるか」という背筋が寒くなるような感覚もあってサイコー。続きが楽しみすぎる。