小山宙哉『宇宙兄弟』43巻

まだ物語が中盤ぐらいの頃、わたしは「兄弟が月面で再会するところがクライマックスだろう」と書いたことがある。

それは誤りだった。その先に更なるクライマックスが用意されていたからだ。

常に淡々と、飄々と、しかしポップで明るくて熱くて――長かった兄弟の旅ももうすぐ終わる。

あとはもうラストまで見届けるのみである。