尾田栄一郎『ONE PIECE』1〜106巻

ワンピース/通称ワンピ……今、最も売れている漫画なのかな。

実は週刊少年ジャンプで第1話をリアルタイムで読んだのだが、その瞬間、わたしは「これはめちゃくちゃ売れる」と直感したことを覚えている。これは現代社会において全ての少年が憧れて止まない「冒険のワクワク感」そのものを具現化したような漫画である、と。その直感は正しかったし、わたしは大体30巻だか40巻ぐらいまで追いかけていたのだが、いざ読むのを止めてしまっていた。

  • 登場人物が多すぎて覚えられない
  • 過去回想が多すぎて「早くストーリー進めろ」
  • どうせすぐいなくなる脇役にスポット当ててウザい

まあそんなところなのだが、同じようなことを思っている(いた)人も多いんじゃないだろうか?

なので結局15年とか20年ぐらいは読んでいなかったのだが、100巻も超え、そろそろ本当にクライマックスだと聞いて、やっぱり読んでみるかと。

読んでみると色々と思い違いをしていたことも多かったが、上で書いたような「登場人物多すぎ」「展開遅すぎ」という印象は変わらない。でも何十巻も前で書かれていたことが伏線的に出てきたりなど、腰を据えて読んだから感じた面白さも多い。