『ほしのこえ』や『雲のむこう、約束の場所』のようなSFテイストではなく、今回はささやかな恋愛要素というか何というか。
前2作は正直ピンと来なかったが、これはわたしの中に深く刺さった。
でもとにかく悲しいね。
ここから少しネタバレになる。
Wikipediaを見ると、これで「誰かが励まされるのではないか」と思っていたらしい。言わせてもらうが、とんでもないKYだな。もちろんこれで励まされる方がゼロとは言わない。けどわたしは、コスモナウトにおけるヒロインとか、もう可哀想で見てられないというか。告白することすら言外に拒絶され、それでも一途に好きで居続けるとか、リアルさの欠片もない。これは呪いだよ。
主人公のイジイジした感じも正直好きにはなれない。
でもここまで揺さぶられるということは、この作品にはパワーがあるということなのだと思う。