ヘンリー・ミンツバーグ『H.ミンツバーグ経営論』

H. ミンツバーグ経営論

世界的な経営学者による本。前回のエントリーで取り上げた『マネジャーの仕事』が面白かったので、ミンツバーグの他の本もチェックしている。
本書はハーバード・ビジネス・レビューで発表された論文をまとめたものなのだが、ミンツバーグの研究テーマである「マネジャーの仕事の分析」「戦略形成」「組織設計」の3つに沿って論文を整理しているため、あまり寄せ集めという感じはしない。前回の『マネジャーの仕事』の内容をコンパクトにまとめた論文が載っているし、他にも「戦略クラフティング」や「オーガニグラフ」や「五つのコンフィギュレーション」といった極めて参考になる概念がコンパクトにまとまっている。
またミンツバーグの本は、勉強になるばかりではなく、既存の経営学者や組織論者に対する挑発的な物言いが気持ちよく、ついつい読んでしまう。翻訳の問題もあろうが、文章も読みやすい。こりゃ人気になるはずだね。

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