幸村誠『ヴィンランド・サガ』1巻

ヴィンランド・サガ(1) (アフタヌーンKC)

ヴィンランド・サガ(1) (アフタヌーンKC)

11世紀初頭の北ヨーロッパ及びその周辺を舞台に繰り広げられる、当時世界を席巻していたヴァイキングたちの生き様を描いた歴史漫画――とのこと(Wikipediaより)。
プラネテス』という傑作SF漫画を描いた後、いったい何を描くんだろうと思っていたのだが、まさか歴史モノとはね。何だか、『寄生獣』という傑作SF漫画を描いた後に「歴史」をモチーフとした漫画を多く書くようになった岩明均と重なるところがある。幸村誠も同じような道を辿るのだろうか? もちろん面白い漫画さえ読めれば読者としては悪いことではないのだけれど、傑作「SF」の描き手が「歴史」に傾倒するのは、人間の「未来」に対する想像力よりも「過去」の方が刺激的である、という意思表示に見えて、どうにも……まあ単なる「考え過ぎ」だということにして、作品を純粋に楽しむべきなのだろう。
それにしてもヴァイキングの奴らは凄い。船を担いで山を越えるとは……。