宮本輝『命の器』

2作目のエッセイ集。

処女エッセイ『二十歳の火影』と同じような感じで、少年時代や大学時代の思い出話を中心としているのだが、『二十歳の火影』と比べて肺結核の闘病にまつわるエピソードが多くなっている。宮本輝は仕事をソツなくこなしていると俺は思う。少なくとも値段分の価値はあるわなあ。