立花隆『ぼくはこんな本を読んできた』

これはかなりのベストセラーなので知っている人も多いのかもしれない。ずっと前に本書を買ったのだけれど、なぜかそのときは途中まで読んで嫌になって放り出している。

現代を代表する知識人である立花隆は、相当に多くの本を読んできたし、今も読んでいる。「小学三年生で漱石を読み、小学六年生でディケンズに熱中した」などと書いてあるが、漱石なんて不倫の話とかあるのに小学生で楽しめるのが凄いと思うし、ディケンズなんて俺は名前を何度か聞いたことがあるだけである。また、今は1冊の本を書くのに500冊の専門書を読んだりするそうだ。すげぇや。俺なんか足元にも及ばない。そんな立花隆の読書や書斎に関する考えを中心に集めているのが本書であるが、本書が面白いかどうかはともかく、読書量には圧倒されるばかりだ。