編:ロバート・シャパード+ジェームズ・トーマス(訳:柴田元幸)『Sudden Fiction 2 超短編小説・世界篇』

先月末に読んだ『Sudden Fiction 超短編小説70』の続編だが、欧米の作家に限定していた前作とは異なり、今度は世界中から幅広く集めている。なんせ世界中からなので、バラエティに富んでいる。川端も選ばれているし、ボルヘスもカルヴィーノもガルシア=マルケスも収録されている。そのため、俺は前作よりもこっちの方が面白かったし、普段なかなか読む機会のない非英語圏の小説が読めるという点では、前作よりもアンソロジーとしての価値も高いと思う。ただ前作と同じく、やっぱり長い。500ページ近くある。作品の質にも差があるし、つまらないものは飛ばした方が良い……というのも前作と一緒である。