西村清和『電脳遊戯の少年少女たち』

テレビゲーム、伝言ダイヤル、プリクラになぜ若者たちは熱中するのか。電子メディア社会の中で「遊び」はどう変容したのか。斬新な視点で論じつくす。

表紙にはこう書いてあるし、『電脳遊戯の少年少女たち』というタイトルなのだから、本書の内容は当然インターネットやテレビゲームやプリクラに興じる少年少女たちのメンタリティを論じているのだと思って読んでいた……のだが、あまり書いてない。「インターネットやテレビゲームやプリクラのあるような社会での遊び」と「伝統的な共同体における遊び」との違い、が本書のテーマみたいです。