フローラン・ダバディー『モダン・マン――異端に生きる28の法則』

彼の本業は、通訳ではなくエディターやライターである。しかし彼は母語フランス語に加えて英語・日本語を完璧に操り、さらにイタリア語・ポルトガル語・韓国語も話せるそうだ。両親も有名人のようだし、いわゆるエリートなのだろう。まあダバディーという名前を知らない人は多いだろうが、元サッカー日本代表監督トルシエの通訳として数年ほど活動していたので、彼の顔を知っている人は多いのではないだろうか? トルシエの側にいた、あの長身の伊達男だ。

ダバディーの考え方は洗練されている。必ずしも共感できる意見ばかりではないが、気に留めておいて良いことを幾つも書いている。ただ、三角形の本の形状はかなり読みづらい。そりゃ誰もやったことないよ。読みづらいんだから。