伊藤守『図解 コーチング・マネジメント』

図解コーチングマネジメント

図解コーチングマネジメント

そもそも俺がコーチングに興味を持ち始めたのは、著者の『コーチング・マネジメント』という本を読んだことが原因である。コーチングに関する本はいくつも読んできたが、コーチングを体系的に理解しようとするなら、結局は最初に読んだ『コーチング・マネジメント』が最もまとまっていて役立つような気がする。
しかし、コーチング・マネジメント』はわりに分厚い。難しい本でも読みにくい本でもないのだが、忙しい人や本を読み慣れていない人が読み通すのは難しかったかもしれない。そういった方には、『コーチング・マネジメント』のポイントを図解と共に抽出した本書を入門書として推薦したい。部分的でも少しずつでも、とにかくコーチングは実践してナンボなので、わかりやすくてコーチングの魅力と本質を捉えているほんなら、さしあたりの入門書は何でも良いと思う。本書は薄くて持ち運びにも便利。『コーチング・マネジメント』が分厚いと感じる方には必読。
ところで、著者および著者の経営するコーチ・トゥエンティワンとコーチ・エィのコーチが書いたコーチングに関する本は、これでほぼ全て読んできたんじゃないだろうか。今後は海外のコーチング書籍の翻訳書や、NLP、メンタリング、カウンセリングといった内容の本も読んでみたい。
というか正直に言うと、コーチングを専門的・継続的に学んで身につけてみたいという希望が(密かに?)ある。少しずつ仕事や普段のコミュニケーションに本の内容を反映させているのだけれど、実行したり機能させたりするのは難しいし、意識し続けるのも難しい。それこそ「コーチ」の適切なサポートなしには、なかなか自家薬籠中の物とするのは難しいように思う。でも、こういうトレーニングって高いんだよな〜。