『フリクリ 第六話「フリクラ」』

フリクリ 第6話「フリクラ」 [DVD]

フリクリ 第6話「フリクラ」 [DVD]

ハイスピード・ハイテンションな高品質アニメの最終回。人を食ったというか、一般受けしないというか、ここまでのストーリーは大体「あるようでないような……」といった感が強かったけれど、ストーリーもきちんと収束に向かった。終始「巻き込まれ型主人公」だった小学生・ナオ太も、最後になって、自分の意思で動き始める。
エヴァンゲリオンGAINAX」「攻殻機動隊Production I.G」「マイ・フェイバリット・ロックンロールのピロウズthe pillows)」が作品に携わっており、絵や音楽といった基本要素のレベルは最後まで落ちることはない。ストーリーや設定も相当ひねっており、その「全体的に何だかよくわからない」感も含め、最後まで楽しめた。もちろん観る人を選ぶとは思うけれど、個人的にはかなりオススメだった。
ちなみにナオ太は(かなり異常な出来事の連続だったのに)最後まで「平凡な街で平凡な毎日を送っている」と思いこんでいた(思いこもうとしていた)けれど、実際、少し視点を変えれば、平凡だと思っていた生活も意外にそうでないことに気づく。あなたは今の自分の日常を「普通」だと思いこんでいるだけなのだよ――という制作者側のメッセージだと受け取るのは、深読みのしすぎだろうか?