ゆうきまさみ『機動警察パトレイバー[文庫版]』7巻

機動警察パトレイバー (7) (小学館文庫)

機動警察パトレイバー (7) (小学館文庫)

低俗をウリにしているスキャンダル雑誌が連載する、篠原重工製パトレイバーの導入に係る、警察の贈収賄疑惑。篠原重工の社長の息子である篠原遊馬は、この事件に最もショックを受け、動揺している人間なのだが、それを隠し、気にしていないと振る舞おうとするあまり、どんどん空回りをしていく。そして空回りしまくった挙げ句、大失態をやらかしてしまう。
俺は社長の息子でも何でもないが、この空回りの気持ち、わからないでもない。ショックを受けていることを悟られないようにしたいという心理は、なぜか働くのである。