北崎拓『クピドの悪戯 「虹玉」』1巻

クピドの悪戯―虹玉 (1) (ヤングサンデーコミックス)

クピドの悪戯―虹玉 (1) (ヤングサンデーコミックス)

クピドの悪戯」とは、クピド(cupid・キューピッド)の悪戯により現実にはありえないような状況に巻き込まれた若者の恋を描くオムニバスシリーズ。「虹玉」は、その第一弾という位置づけである。
父親の板金工場で働く冴えない21歳童貞・睦月智也は、ある日オナニーをすると、精液と共に小さな赤い玉をも(なぜか)発射してしまう。これは虹玉という、7色の玉を発射すると(つまり7回射精すると)もう二度と射精ができなくなるという奇病で、治療法はわかっていない。主人公は玉が尽きる前に童貞卒業を果たし、生涯のパートナーを見つけることができるか――といったアウトライン。
昔の下世話な俗説に「赤玉」というものがあったが、これをモチーフに作られた作品であろう。なかなか面白い設定を考えるものだ。