『NEON GENESIS EVANGELION vol.07』

NEON GENESIS EVANGELION vol.07 [DVD]

NEON GENESIS EVANGELION vol.07 [DVD]

地球規模の大災害「セカンドインパクト」を経た2015年の地球を舞台に、碇シンジ綾波レイ・アスカといった14歳の少年少女たちが、エヴァと呼ばれる不可解な人型兵器に搭乗して「使徒」と呼ばれる正体不明の敵と戦うアニメ作品『新世紀エヴァンゲリオン(通称エヴァ)』のDVD版。DVD第7巻には以下のエピソードを収録している。

第弐拾参話 涙 Rei lll
第弐拾四話 最後のシ者 The Beginning and the End, or "Knockin' on Heaven's Door"

第弐拾壱話から第弐拾四話までは、テレビ放映時からVHS版にかけて大幅なリテイクが行われている。リニューアルDVDでは双方が収録されているが、俺はリテイク版のみ視聴した。
エヴァの放送時から数年を経てもなお「綾波派かアスカ派か」などという二者択一の問いは非オタク層にまでかなりの割合で浸透しており、エヴァを観ていない俺は「よく知らんけど綾波レイの方が良いね」などと適当に言っていた。で、通して視聴してみて確信したのは、20代も終わりに近づく中、遅ればせながら覚醒しつつあるアニメーションマニアとしての血が「綾波レイでしょう!」と世界の中心、いや体の奥底から叫んでいる実感である。綾波レイは良い。お母さんみたいだねと言われて顔を赤らめるフェティッシュなシーン、私が死んでも代わりはいるものという謎めいたセリフ、「笑えばいいと思うよ」と言われ初めて見せる笑顔、どれも良い。もはや「包帯ぐるぐる巻きで片目が隠れる」というあまりに商業主義的なセンスすらも気にならない。23話も良かった。俺っちを陥落させるのなんて簡単ですね。