貞本義行『新世紀エヴァンゲリオン』9巻

新世紀エヴァンゲリオン (9) (カドカワコミックス・エース)

新世紀エヴァンゲリオン (9) (カドカワコミックス・エース)

俺が高校生の頃に放映され、未だに至るところでインパクトを及ぼしている『新世紀エヴァンゲリオン』だが、9月1日に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』が公開されたこともあり、漫画版もチェックしてみることにした(ちなみに新劇場版のタイトルの表記はエヴァンゲリオンからヱヴァンゲリヲンに変更されている)。
この巻ではカヲル君も登場。このカヲル君という存在、物語的には非常に重要なモチーフでありトリガーなのだが、個人的には正直キモいだけ――というキャラクターだったのだが、漫画版では、そのキモさに拍車がかかる。馴れ馴れしさとかいう問題とは全く違い、明らかにヤオイ的な空気をまとっている。もちろん何らかの狙いがあるんだろうし、その狙いを創造してみることもできるが、カヲルが碇シンジに密着するシーン、本当に必要なのか? それに、初期に比べると何となく絵の迫力も落ちてきているような……。