デイヴィッド・サルツブルグ『統計学を拓いた異才たち』

統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀

統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀

統計学の入門書ではなく、統計学者たちを紹介した本。正しくは「統計学史」になるのだろうか。カール・ピアソンがフィッシャーを冷遇したとか、それを恨んでフィッシャーはカール・ピアソンの息子を冷遇したとか、フィッシャーとネイマンもそんなに仲が良くなかったとか、そういった柔らかい話も多い。もちろん、ある統計学者が何を考えてどのようなことを研究し、どのような業績をあげたか、ということも紹介されている。
数式が出てこないので数学や統計学の見識を全く持たない読者でも読み進められるが、いかんせん固有名詞が多いので、俺は途中から「ボックス? 誰だったっけ?」といった風に、だんだん訳がわからなくなった。